イタリア旅行記 ー忘れられない思い出、ミラノー
こんにちは!
Kaoです。
本日はミラノへ行った時のイタリア旅行記です。
※写真は2006年当時のものです。
フィレンツェから電車でミラノへ向かいました。
ミラノでも主要観光は何と言ってもサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会にある(←舌噛みそうに長い名前・・)あの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「最後の晩餐」の壁画です。
※wikipedia提供
この最後の晩餐を鑑賞するためには完全予約・入れ替え制なので事前予約できなかった場合は当日のキャンセル待ちしかありません。
今はインターネットなど簡単に予約できるようなので、絶対に事前予約をおススメします!
最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)の入館方法、予約方法 | アーモイタリア旅行ガイド
私は当時イギリス留学中で自分のパソコンが無くあまり頻繁にネットが使用できず、イタリアに行く前に電話予約を試みたのですが、電話では予約が取れませんでした・・・涙。
なので、ミラノに着いたらキャンセル待ちしてみよう!と考えていました。
ミラノは元々1泊のみ、最後の晩餐とドゥオモが見られればいいな~くらいな感じでした。
そしてミラノ中央駅に到着!
まずは予約しているホステルへ向かう為に、地下鉄へ乗り換えなければならないので、「地球の歩き方」を片手にホステルの最寄駅をチェックして切符を購入し、初めてのイタリアでの地下鉄乗車!!
地下鉄はロンドンでもパリでも乗ったことあるので、そんなに迷うこともなくホームへ到着しました。
そして電車がやってきました。
車内はさほど混んでいません。
ドアが開き、車内に入ろうとしたとき・・・
むぎゅ~~!!
・・・ん?!なんだ?? なんなんだ?!
後ろの乗客からメチャメチャ押されて車内に入れない。
え?え?なんで?
・・・よくみるとドア近くに立っている人(元々電車に乗っていた人)が戸口に立ってどかず、奥にも行ってくれないから、私の後ろに並んでいた乗客と私が車内に奥に入れず。
なんだこの人!o(`ω´ )o
どくかよけるかどっちかしてよ~~!
私たちのせいで(?)ドアも開いたり閉じたりして私たちがドアに挟まりそう!!
もう!!なんなんだコイツは?!
・・・と私たちの邪魔をしている人を睨もうとしたら、
あれ?赤ちゃん抱いてる?!
赤ちゃん大丈夫かな?!つぶれないかな?!
・・・と一瞬心配したその瞬間!!
イキナリ邪魔していたその人と後ろから乗車しようとしていた人2人が電車を降りました。
・・・あれ?!
なんであんなに電車乗ろうと押してきた人がいきなり降りた・・・?
なんであんなにドア近くで全くどかなかった人がいきなり降りた・・・?!
・・・まさかっ?!
なんだかすごく嫌な予感!!!
急いで目の前にある斜め掛けの自分のバッグに目をやると・・・
・・・!?!?
キャーーーー!!!!
・・・バッグのチャックが空いてる!!!Σ(゚д゚lll)
え?
・・・え??
・・・さ、さ、
財布が無いーーーーー!!!!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
まさか?!((((;゚Д゚)))))))
まさか私が・・・?!(;゜0゜)
マサカ・・・?( ̄O ̄;)
サイフヲスラレタ・・・?(´Д` )
・・・。
(。-_-。)
・・・って!!
現実逃避してる場合じゃない!!
まだ犯人は遠くに行ってないはず!!o(`ω´ )o
コノヤローーーーーー!!!!怒
なぜか電車は発車せず、しばらくするとドアがまた開いたので、
この瞬間に電車を降りました!!
・・・が、時すでに遅し。
既に犯人二人は逃げ切っており・・・。泣
おのれ~~!!犯人よ!!
孫の代まで祟ってやる!!
・・・でも。
良く考えたら私が地下鉄で切符買った時点で狙われていたのかも。
ガイドブック持って、キャリーケース持って歩いてたし・・・。
切符買った後も財布をカバンの底じゃなく上の方に入れたし・・・。
かばんは常に前に置いてたけど簡単に開くチャックでチャックに鍵はかけてなかったし・・・。
よく考えれば私は、がっちりマークされたネギをしょったカモでございました・・・(T_T)
※イメージ画像
もう犯人には逃げられてしまったので、追いかけるのはあきらめて駅構内にある警察へ行くと、「また日本人擦られちゃったの(笑)?」みたいに半笑いでジェスチャーをする警官。
ムっカ~~!!
こっちは全財産盗られてるんだよ!!!
なんだそのヘラヘラした態度は!!!!
ちょっと待ってろと言われ控室で待たされること約40分。
何を待たされているんだ??
早く対応してくれコノヤローー!!←気持ちが錯乱して狂暴化。
この待っている時間でだんだん財布を取られた実感がわきだし始め・・・。
クレジットカードどうしよう・・・。
すぐに止めなきゃ!!
キャッシュカード・・・引き落としされたらどうしよう!!!
今まで貯めたお金が引き落とされたら・・・\(゜ロ\)(/ロ゜)/
※当時三井住友のグローバルキャッシュを使用しており、日本でも海外でも引き落としできるキャッシュカードでした。
だんだんアワアワしてきた私に、友達が見かねて「暗証番号のメモとか一緒にしてないなら大丈夫じゃない?」と。
そりゃそーだ。
なんか平常心失いすぎ・・・(笑)。
落ち着いて・・・まずはクレジットカードとキャッシュカードを停止させるために、日本にいる家族にお願いしました。
※イタリアの警察にもクレジットカード停止する貼り紙がありましたが、イタリア語で良くわからなかった&平常心が保てなかった状態だった為、日本語の方が自分にとってはベターだと判断した結果です。
頼るのはもちろん家族!!
日本はたぶん夜11時くらいだったと思いますが・・・何度かコールしてやっと出た親の声を聞いた途端、張りつめていた緊張が一気にブワっと外れ・・・
お母さ~~~ん!!
財布・・・盗られちゃったよ!!(ToT)
・・・と思わず涙声に(笑)。
当時留学中だった私はあまり電話はしておらず、久しぶりに母の声を聞いた途端安堵してしまったのでした。
親は久しぶりの娘からの電話が財布盗難報告でビックリしたと思いますが(笑)。
状況を説明し、クレジットとキャッシュカードの停止処理をしてもらいました。
※ちなみにキャッシュカードを停止する場合は支店名がわからないとすごく時間がかかるので、人にお願いする場合は必ず銀行の支店名は伝えましょう!
そして結局1時間くらい警察で待たされたあと、盗まれた財布の特徴を明記して、盗難証明書を発行してもらい警察を後にしました。
※盗難証明書は海外保険を適用する場合、必ず必要になるので大切に保管しておきましょう!(私は帰国した後に保険会社に提出して携行品紛失として適用してもらいました。)
無一文になってしまった私は心がやさぐれまくり。
最後の晩餐?
無一文のくせにどうやって見に行くんだよ。(-_-)
当初キャンセル待ちしようと話していた最後の晩餐の壁画を見に行こうという気力もなくなり。
ミラノの街をあるく人すべてがスリに見えてしまい、こんなところなんで来たんだろう!!と思い始める始末。
ミラノのドゥオモも工事中で全体像が見れず・・・。
・・・なんて日だ!!
工事中だったドゥオモ。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
買い物もできないし・・・もうホステルに向かってゆっくりしよう・・。と早めに切り上げました。
ホステルにチェックインした後はあまり外に出る気持ちになれず、うだうだしているとたまたま同じ時間にチェックインした日本人の男性と仲良くなり、夕食を食べに出かけました。
現地の人しかいないようなこじんまりとした素敵なレストランで、無一文だった私たちに同情してくれたのか、全てごちそうしてくれました♪←いい人や~
彼は1年前までナポリのチーズ工場で働いていたらしく、イタリア語がすごく上手で、美味しそうなものを次々と注文してくれます(^^)
どれもすごく美味しくて、おかげさまで落ち込んでいた心がメチャメチャ癒されました(≧∇≦)←単純。
「捨てる神あれば拾う神あり」ってこのこと!!
私たちにとってまさしくイタリア旅行での「最後の晩餐」となりました♪
ミラノでの教訓
財布(紙幣、カード等)は分散させる。
バックのチャックは鍵をつける。
バスや電車に乗る際は怪しい動きをする人には近づかない。
私は財布にカード、現金を全て入れていた為本当に無一文になってしまいました。
最低でも海外旅行に行く際はクレジットカード2枚は持っていく方がいいと思います。
ミラノは本当に忘れられない思い出の街となってしまいましたが、このことがあったおかげでその後の海外旅行はすごく注意をするようになったので、今思えばいい経験になったんじゃないかと思います。←今思えば・・・ですけどね。
ヨーロッパはスリが多いですが特にイタリア、スペインは本当に被害が多いので、みなさん旅行に行く際は本当に気を付けて下さい!!
※猫画像は下記URLから抜粋させていただきました。
http://www.reactionface.info/face/startled-cat
http://matome.naver.jp/odai/2135025263189450701/2135025366689522403